安全に額縁などを飾るには?

地震大国と呼ばれる日本では古来から人々の防災の意識のなかで、海岸線の波が大きく引いたあとには大きな津波がくるといったような伝承が行われていたようです。最近では、スマートフォンからのけたたましいアラーム音とともに、津波情報といったようなものが配信されてきますが、歴史のなかで先人たちは常に大自然の営みを観察することで、防災に取り組んでいたようです。2011年東日本大震災のあとから、メディアなどでも注目されはじめた「語り部」たちの活動は、このような先人たちの防災の防災の知恵を語ります。歴史のなかで多くの語り部たちが、世代を超えた人々に震災の教訓を語ってきたはずなのに、当時の震災では信じられないほどの多くの命が津波によって奪われてしまいました。近代文明が大自然にも勝るような勢いで、高度成長を果たした日本の高度成長が、大自然の猛威となる本来の姿を忘れさせてしまったのでしょうか。皆さんは、地震への備えをどのように認識されていらっしゃいますでしょうか。新型感染症の影響から、数多くの企業などでテレワークなどが慣例化される日本社会のなかで、在宅での仕事の生産性を高めるような住宅環境を改めて考える人々が増加傾向にもあるようです。このような社会の流れのなかで、多くの人々が住宅環境に関心を寄せている機会でもありますので、住まいの選択を考えるなかで「防災」インテリアへの意識も高めていただきたいと考えております。防災グッズを備蓄するための納戸設置や、転倒の恐れのある家具の見直し、壁のインテリアともなる額縁の配置やフレーム素材選びなど、防災への目線を住まいに向けることで、新たな発見や気づきがみつかるのではないでしょうか。古来から語り継がれる「語り部」たちの言葉には、これまでの人々の経験が詰まっています。そのような先人たちの教訓を住まいのヒントすることも大切な「防災」の要素となるのではないかと考えております。忙しいの日々のなかで忘れてしまいがちな「防災」を住まいのなかで見直してみませんか。