ゴシック後期の洗練された木枠

ゴシックの後期となると、木枠はさらに洗練されたものとなりました。絵画との相乗効果を狙った演出もされたりしているそうです。ただ、木枠は絵画の縁取りであり、絵画面の延長でもありという状態だったそうです。

祭壇上に衝立のように置かれた聖画像は、数枚のパネルを組み合わせた建築物のように大きな構造体の中に描かれる祭壇画となっていったそうです。

天上界や聖書の物語をより一層、象徴的に表現しているそうで、その周囲は、豪華に飾られるようになったそうです。

ゴシック様式の多翼祭壇画は、そこに聖堂が作られたようなミニチュア聖堂のようなものになっていき、祭壇には欠かせないものとなったそうです。

天を目指してそびえたようなデザインは、国によってさまざまなものがあるようですが、特にイタリアの著名な画家による祭壇画は多く描かれました。