ポンペイやエルコラーノといったところで出土したフレスコ画やモザイク画ですが、その大半は、壁や床に直接描かれていました。絵画とその周辺とで差別化するために、さまざまな模様によって装飾されて縁どられているのです。このような縁 […]
『マルガレーテの肖像』の額縁の上下には、妻の口述体の銘文が記されています。その額縁は、石のように重厚です。そして銘文のように、この作品は、ヤン・ファン・エイクの妻が33歳のときの肖像とされているそうです。 生前に描かれた […]
ヨーロッパのルネサンス期から19世紀中ごろまでに描かれた絵画は、建築や装飾、インテリアや家具の様式と合わせて額縁も一体化した装飾品として扱われていたようです。その絵画は宗教的な意味合いもあり、美的な演出をしてみせるための […]
シリア東部で発掘されたドゥーラエウロボスの私宅聖堂の洗礼堂の壁画は、キリストによる救済や生涯の物語を主題として描いています。ポンペイに残された絵画とはその目的は明らかに違うそうです。絵画が古代ローマ時代の美術の中心にあっ […]
ゴシックの後期となると、木枠はさらに洗練されたものとなりました。絵画との相乗効果を狙った演出もされたりしているそうです。ただ、木枠は絵画の縁取りであり、絵画面の延長でもありという状態だったそうです。 祭壇上に衝立のように […]
それぞれの要素が持つとされる意図を美術作品を鑑賞する際の基礎知識として持ち合わせることで、さまざまな時代、地域、技法によって描かれた作品たちのメッセージをより深く理解することにつながるようです。 皆さんは、美術館などに足 […]
当時におきましても「落穂拾い」は、実のついた穂を刈り取った後の行われる作業として、貧しい階級の農民たちが行う作業であったようなのです。 ミレーの作品には、貧しい農民たちが農場の地主に雇われながら生活している風景が描かれて […]
日本国内においても同様、彫刻、絵画などの美術作品と神話や宗教は、長い歴史のなかで人々を結び付けるように人々に愛でられてきたようです。 西洋文化を紐解いていきますと現代にも残された古い建築物の壁画に数多くの名作がみうけられ […]
古代ギリシア、古代ローマ時代の芸術作品の多くは、彫刻にも絵画にも人間の肉体美がさまざまな表現方法のなかで描かれてきました。 西洋文化のなかで中世キリスト教の時代になりますと、芸術作品のなかにおいても人間の裸体をえがくこと […]
フラスコ画はイタリアで生まれ1300年頃から多くの画家たちが壁画を制作する際に用いてきた技法であるようです。色彩豊かな天然石を細かく粉砕し水で溶いて教会の壁や天井などに当時は数多くの作品が描かれたようです。それ以前に壁画 […]